@屋久島国立公園(世界自然遺産)
総距離 | 22 km (13.7 miles) |
標高差 | 700 m (2,297 feet) |
料金 | ¥2,400*(1人当たり) |
トレイルヘッド | 荒川登山口 |
*¥1,400(荒川登山バス往復)+¥1,000(山岳部環境保全協力金)
3月〜11月は登山口までバスを利用する必要があります。
「USA」ではありませんが
、日本
初の世界自然遺産と聞いたら行かない訳にはいきませんね。
約10時間というハイキングですから、もちろん朝は暗いうちに出ます。
「屋久杉自然館」からの荒川登山バス5:00発に乗るため、まずは別のバス(まつばんだ交通)で移動です。4:30発なので、3:30には起床しました
。

約40分の荒川登山バス移動で、荒川登山口に到着。まだ6時前なので、真っ暗です。ほとんどの人がここで朝食をとってました。

エネルギーを満タンにして、いざ出発。

長〜いトロッコ道の始まりです。まだ暗いので、ヘッドライトは欠かせません。

むしろトンネル内の方が明るいくらいです。

日が昇ってきました。

朝日がきれいだなんて、のんびりしている暇はありません。10時間の長丁場ですからね。

明るくなってから、実は足元がけっこう危ないことに気づきます。

スタートから約45分で小杉谷集落跡に到着。ここですでに疲れたと言っている人は、縄文杉までは厳しいかもしれません
。

トロッコ道の3分の1、縄文杉までの4分の1しか終わってません。先は長いです。

携帯トイレを持参した人は、このテント内で用を足します。

「楠川分かれ」まで来ると、バイオトイレの登場です。用を足したあと、ボタンを押すと中のおがくずがゆっくり回り出します。中の微生物が大小便を分解するのだそうです
。

さて、しかしまだトロッコ道も半分が終わったところです。緩やかな坂道をひたすら登ります。

川を渡る橋がけっこうあり、高所恐怖症の人には少し怖いところもあります。

野生のサルさんにも会えました。

途中、様々な屋久杉に出会います。大声で解説しているガイドさんの話が聞こえてきて、ちょっと得した気分になるのです。

トロッコ道が終わり、ここが「大株歩道入口」です。

大きく警告が出ていました。まあ、ここまでは距離が長いだけで、大した坂ではありませんでしたからね。ここからが本番です
。

ここのトイレは、水洗なので快適でした。

水もここで補給。飲料水はこの先にもいくつかあるので、心配ありません。しかも南カリフォルニア在住の人間にとっては、ビックリするほど美味しいです
。

そして、木の階段の登りが始まります。最初からかなり急です。

これまでと違って、息は切れますが、どんどん楽しくなってきます
。

こちらが、有名なウィルソン株。

中が空洞になっています。誰がお供え道具を置いたんでしょうね。

木の階段は容赦ないです。

これは帰りの下りが怖いな、と思いつつ後ろを振り返ります。

しかし、終始周りの景色は素晴らしいです。

苔の色がまたいいんですよね。

ここから世界遺産に指定された地域に入ります。え、まだ入ってなかったの、というのが正直な感想なんですけど。

ゴールが見えてきました。

縄文杉です。あまり近くまで行くことはできないんですけど。

このように、色々な角度から見れるようになっています。混雑時はこのデッキが満員電車のようになっているようで、我々は今回ラッキーでした。

ほとんどの人が縄文杉を見て引き返すのですが、「高塚小屋」まで10分もかからないと聞いて、ちょっと足を伸ばしてみましたが、残念ながらコロナの影響で閉鎖されていました。外にあるぼっとんトイレは開いてましたが、ここでは書けないくらい大変な状況
になっていたため、携帯トイレブースを使う羽目に
。

帰りは下りのみですが、階段の下りはけっこう神経を使いました。トロッコ道まで来れば楽チンで、周りの景色を楽しみながら散歩気分で帰れます。

・・・と思いきや、いくら進んでも終わりが見えません。こんなに歩いたっけ
と思いながら、ひたすら麓を目指します。このトレイルは道を間違えようがありませんからね。

荒川登山口到着は、午後3時半でした。たくさん休憩を入れて9時間半でしたね。

帰りの荒川登山バスは、なぜかガラガラでした。多くの人はまだ下山してなかったのかもしれませんね。お腹が減って死にそうです
。
まとめ:縄文杉自体は、正直いうと「おぉこれか」くらいのリアクションで、シャーマン将軍を見た時ほどのインパクトはありませんでしたが、それまでの道のりがもう素晴らしかったです
。さすが、世界遺産ですね
。楽しかった〜
。
ところで、今回の屋久島初体験で痛感したのが以下の点です。
- 島内のバスは、信じられないくらい便が少ないです。荒川登山バス以外はレンタカー
を使うべきでした。そうすれば、帰りに温泉
に寄れたのに
。
- 朝食&昼食+スナック
を持参しましたが、途中で食べ尽くしてしまいました。長丁場なので、多すぎるくらい持っていきましょう。水はそれほど持たなくていい訳ですから。
- 島内でクレジットカード
が使えない所が多くて焦りました
。治安のいい日本
なんですから、もう少し現金
を持ち歩かないといけませんね。